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<この国を選んだ理由>
私がこのツアーに参加したのは、日本のマスメディアがほとんど映さない北朝鮮の人々の生活や文化を垣間見ること、そして年越しを北朝鮮で過ごすためでした。現地では北朝鮮の数千人の人々と大晦日から年越しを迎える花火を見て新年をともに祝い、元旦には朝鮮半島を高句麗として初めて統一した東明王の陵墓(世界遺産)をその年初めての訪問客として訪れ、軍事境界線となっている板門店では軍人による熱のこもった説明を受けることができました。説明をしてくれた軍人と握手をしましたが、彼の手はとても大きく、力が強い感触が今も手に残っています。私たちが住む政治体制はどちらかというと韓国側だと思いますが、北側にも同じ熱い人々が生きていることを強く実感しました。

大晦日に花火を見るため集まる人々

大晦日に花火を見るため集まる人々

<人々の生活を垣間見て>
このツアーは世界遺産が中心の内容だったのですが、平壌も見たいという要望を出したら一日平壌を回る内容に変更してくれました。そのため、多くの人が利用する地下鉄に一緒に乗ったり、1月1日、2日にしか行われないショーを満席の中で見たり、多くの人で賑わうスーパーを見学したりすることができました。また、平壌から南へ行った開城では、バトミントンを大人と子どもがやっていたり、田んぼ道を自転車で行く人たちも見かけました。このようなツアーの中で、通訳を通して彼ら・彼女たちの笑顔を見ることができたのは一番の収穫だと思いました。

スーパーから出てくる人々

スーパーから出てくる人々

<非日常から日常へ>
今回のツアーが終了して、日本に帰国した時、このツアーに参加できとてもよかったと改めて実感しました。日本とは政治体制が異なり、ほとんど情報が入ってこない中、現地の人々と同じ時間、空間を体験したことは、日本から北朝鮮を見ていた「非日常」から現地の「日常」へという位相の違いを体験したともいえます。この中で一番大きな役割を果たしたのは日本語で案内をしてくれたガイドの方々でした。また、どのような質問に対しても誠実に答え、教えてくれたおかげでとても理解が深まりました。

霧が出ている平壌でバスを待つ人々

霧が出ている平壌でバスを待つ人々

<北朝鮮への入り口としての『平壌時間』>
今回宿泊した羊角島ホテルで『平壌時間』という日本語に翻訳された本と出会いました。この本は1986年に平壌で出版された長編小説で、日本国内の大学にも所蔵されています。朝鮮戦争後が舞台で、今回のツアーで見た大同江や普通門、普通江などの昔の風景や国家建設に関わる人々が描かれています。帰国した後にこの本を読んだのですが、またその頃の風景を探しに北朝鮮を訪問したいと思いました。もしかしたら、このような本を先に読み、舞台となった場所を訪問してみる旅も北朝鮮の文化、歴史と出会うよい機会になるのかもしれません。

大同江の島に浮かぶ羊角島ホテル

大同江の島に浮かぶ羊角島ホテル

最後に、このツアーで出会ったすべての人に感謝の思いを伝えたいと思います。
これからの日朝間の交流拡大を願って。


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