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11月6日から5日間朝鮮民主主義人民共和国に行ってきた。
いろいろな意味で長年興味を抱いてきた国なので、単なる観光で済ませたくはなかった。
むしろ、個人的な意気込みとしては、民間ベースで日朝親善に寄与するんだ、くらいの感覚で行ってきた。
もっと具体的に言うと、反米という共通項と壬辰戦争(壬辰倭乱もしくは文禄・慶長の役)以来
400年余に亙る日朝間(朝鮮半島といってもよい)の「しこり」「わだかまり」「不条理な史実」に対する
個人的な贖罪意識がそこにはある。

本旅行、僕にとってスタートから嬉しいことがあった。キューバ首相による訪朝と僕の訪朝が日程的に重なったことだ。
といっても僕が平壌に到着した日の朝(つまり 6 日の朝)にキューバ首相は離朝してしまったのだが、
平壌市街中心部の所々にキューバ首相訪朝の残滓が見届けられた。
街路樹の陰で風に揺れるキューバ国旗や朝鮮中央テレビによるキューバ首相動向の報道等々、、、、
キューバ好きの僕にとってはこの上ない歓迎となった。

以降まる 3 日間、実に充実した視察・交流ができたと思う。この段、JS ツアーズの朴氏と現地の朝鮮国際旅行社の関係者各位に謝辞を送りたい。「革命力全開」という些か過激なタイトルのツアーであったが、その名に違わず、国際情勢、政治思想、歴史、文化についていろいろ考えさせ られ、知見を深めることができ満足している。

見るもの聞くもの全てが新鮮であった行程の中でも殊更記憶に残るものをここにいくつかご紹介したい。

「通訳兼ガイド諸氏との意見交換」
豊富な教養と完ぺきな日本語を操るガイド諸氏と前述の国際情勢や政治思想、歴史についてかなり突っ込んだ議論ができたことは何よりの収穫であった。日朝間に横たわる諸問題・諸課題に 関する忌憚ない意見交換。相互の歴史認識さらには国際政治・国際情勢に関する討議など、移動時間や食事の時間を活用したまさに「フリーディスカッション」の場は素晴らしく知的刺激に満ちたものとなった。

「共同農場訪問」
旧ソ連のコルホーズを模したものであろうか、平壌郊外にある共同農場を訪れることができた。 温室栽培による野菜生産が主たる事業であったが、屋外では白菜や大根を栽培しており、訪問した農家ではまもなく来るキムチの季節に備えていた。家の中には干し大根の甘い香りが漂って おり、質素な家の佇まいと共におおいに郷愁を誘われた。

「初中級学校訪問」
平壌市内の初中級学校を訪問し初級高学年の授業を参観した。生徒の隣で実際の授業に参加 することもできた。彼らは初級低学年から英語の授業があるそうだ。そして授業中、僕と英語でやりとりした男子生徒の英語は文法・発音ともにしっかりしており、これにはまことに驚かされた。とにかく生徒が皆真面目である。学力面の平均値も日本の公立小中学校より上なのではないか。

「板門店共同警備区域での人民軍中佐との出会い」
板門閣訪問は本旅行の目玉の一つであった。去る 6 月のシンガポールでの朝米首脳会談、それに先立って開催された南北首脳会談でも脚光を浴び共同警備区域であるが、その共和国側に屹立するのが板門閣である。この板門閣は数年前南側から遠望した。今回はその板門閣から南側を観ることになる。驚くべきことに、国連軍が警備する南側よりも緊張感が少なく雰囲気が明るい。案内役の人民軍中佐は威厳の中にも笑顔さえのぞかせている。参った。しかも、彼はCNNやBBCなどメディアにも登場する「有名人」だ。ツーショット後の握手の強烈な圧が今でも
僕の右手に残っているようだ。

総括として、、、、朝鮮民主主義人民共和国の印象は、との問いに対しては、こう答えることができそうだ。「メディアのバイアスによる一方的な偏見を捨て一度は訪れてみる価値のある国」


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