一生忘れない興奮と感動を得た日・・・
「久しぶりに公式マラソンに出てみよう!」
ある日ふと思ったことが、最高の思い出を作るキッカケとなりました。
僕自身7年ぶりとなる公式マラソン。
ふと思いついたその瞬間から、「走る舞台をどこにするか」を
迷うことなく心に決めていました。
2018年2月・・・
初めて訪れた共和国で、
日本人として少なからず抱いていた思い込みや不安。
3日間の滞在で、それらが全て払拭されただけでなく、
人間としての視野も広がり
「今後の人生で何度も来てみたい!」
「どんな国なのかもっと知りたい!」
好奇心と旅人心を思いっきりくすぐられた結果
(共和国で走ってみたい!!)
2018年11月にエントリーしてから、
レース当日までワクワクしっぱなしでした。
■車窓の旅
北京駅付近のホテルでガイドさんと待ち合わせ。
※日本~北京駅までの移動は自身で手配
1回目の訪問は丹東駅からでしたが今回は北京駅。
女性のガイドさんから査証を受け取り、夕刻発でいざ平壌へ!
車内販売で、共和国の緑色の瓶ビールを買い、久しぶりのノド越しを満喫♪
陸路で国境を越えるのも「旅」という感じがしていいものですね。
■2度目の入国
PM18時チョッと前に平壌駅に到着するとすぐ
「小林さんですか?」と
声をかけられ、このあと行動をともにする現地ガイドさんと
列車の前でガッチリ握手。
そのままホテルへ。
羊角島ホテルという高層ホテルの42F、
とても見晴らしがいい部屋に当たりラッキーでした♪
部屋も清潔で居心地がイイ。
この日はホテルのレストランでビュッフェに舌鼓。
やはり共和国のキムチは美味い!
■特別オーダー
JSエンタープライズさんにお願いして、旅のコレクションのひとつ
「似顔絵」を描いてもらいました。
(もしかしたら僕が日本人で初めてかも!?)
と勝手にワクワクしながら向かったのは「万寿台創作社」という大企業。
アフリカのセネガルにある「アフリカ・ルネッサンス像」を
建立したことでも有名な世界的な企業ですね。
そんな凄い技術で似顔絵を描いてもらったら、一体どんな仕上がりになるんだろう??
ハラハラドキドキしながら目にした完成作品は、僕の想像を遥かに超えるものでした。
帰国してから両親や友達に見せたら、あまりの完成度に声を失っていました。
(ホント凄いので描いてもらってください)
家宝が1つできました 笑
■競技場の熱気に大興奮!
レース当日。
AM8:00頃、ランナー専用の競技場ゲートが開場すると同時に目に飛び込んできた大観衆。
と同時に耳に飛び込んできた割れんばかりの大歓声。
しかも、バラバラの歓声ではなく、各ブロックに立つ指揮者に合わせ
美しい手の動きと声を演出。
時にはウエーブも。
競技場全体が熱気と興奮でボルテージ最高潮!!
(こんなに応援してくれたら走る気満々になるよ・・・)
(オリンピックの選手みたいじゃん・・・)
競技場内を歩きながら僕は、いや、ランナー全員が感動に包まれていました。
スタート直前に溢れんばかりのエネルギーをもらいました!
■平壌国際マラソンは全員が参加者
競技場を出てからもその感動は続きました。
沿道に立つおじいさん、おばあさん、あどけない少年少女。
お父さん、お母さんに抱っこされている赤ちゃん。
マンションのベランダから手を振ってくれている人。
みーんなが、フルマラソン、ハーフマラソン(僕はハーフにエントリー)、10kmマラソン、
全てのランナーに惜しみない声援と温かい拍手を送ってくれている・・・
天気にも恵まれ、あまりにも嬉しくなり、
(エントリーしてよかったなあ・・・)
(この光景と時間を目と身心に刻み込んでおこう!)
と、沿道の方々に近づいてはハイタッチを繰り返しました。
共和国の人たちは、異国のランナーにも温かく接してくれ、その大会自体を
大切に大切にしている姿勢がとても印象的でした。
制限時間は5時間だったので、体力に自信がない方は無理せず、
ハーフやもっと短い距離にエントリーすることをおススメします。
数名いた日本人ランナーの1人と話をしましたが、その方がこうおっしゃっていました。
「国内外問わず、数多くの公式マラソンに参加してきたけど、ここまで声援に勇気づけられたのは初めてだよ!」と。
距離や順位に関係なくホントに楽しめますよ!
■その他
ガイドさんはとても親切で、共和国のことを少しでも知ってもらおうと
熱心に説明してくれます。
また、季節や時期に応じて、我々が少しでも楽しめるように
マニュアル通りではないエスコートもしてくれます。
なので、遠慮なくリクエストしてみたらいいと思います。
今回は、旅程以外にも「主体思想塔」へ連れて行ってくれ、平壌の絶景を満喫したり、
切手記念館でマニアが見たらたまらないであろう、中々お目にかかれない切手も見せてもらいました。
他にも、ガイドさんのおススメで食べた「温晩」という
雑炊のような食べ物は、とても美味しく印象的でした。
玉流館の冷麺も最高でした!!
■最後に
異国への旅行というのは自分ではなく、
「現地の人」が快適であることが前提です。
呼ばれたわけではなく、自分が好きで行ってるワケですから。
それは日本に旅行に訪れる欧米人や中国人でも同じこと。
相手が「されたら嫌なこと」をわきまえ、それに従って行動すればいいだけのことです。
時に報道というのは、そういったことを語らず、被害だけをクローズアップする
傾向にあるので、注意を払う視野が必要です。
日本人同士でもあることですが、
「自分と相手は価値観や考え方が違う」
ということさえ分かっていれば、共和国への旅行はとてもとても楽しいものです。
直行便ないのは残念ですが、っともっと多くの日本人に行って欲しいなと思います。