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「平壌滞在記」
一日目
羽田から北京へ ちょうど1年ぶりの北京です
いよいよ朝鮮入り前夜でワクワクドキドキ。
でも、せっかくなので王府井と老北京風情街を散策し夕食も!
中国の首都、北京で街並み、車、地下鉄、人々をしっかり観察しておくことで
実は平壌に入ってからの景色がより鮮やかになります。泊まるだけのトランジットはもったいない!

二日目
・北京経由で平壌へ。
緊張と興奮と不安と。入国審査を抜けてガイドの人たちと出会う。
国と国、歴史をさておき、人と人、心と心での繋がりを持つために来ましたと
この時から終始出会う人出会う人すべてに笑顔とテンションで積極的に会話をするように心掛けました。
初日から 待望の市内観光スタート。凱旋門に寄ったあと外国書店で朝鮮アイテム(書籍とCD)をゲット。
夕食前からスケジュールの打ち合わせをしながらテドンガンビールと平壌名物のつまみ(スケソウダラ)で乾杯。
もともと用意されていた、そのあとの夕食はもはや「2次会」になってしまいました。
宿泊は 平壌高麗ホテル。泊まりたかったホテルなので感激でした。

三日目
・金日成広場見学
いつもTVで見ている場所に立っているという事実に興奮です。
そして想像以上の大きさと静けさに驚くとともに厳かな気持ちにもなります。
・国宝 大権殿見学
「日本人にとって遠い国である朝鮮にはるばるお越しいただき感謝」と
ご住職に深々と敬礼される。正直入国前は不安な気持ちもいっぱいあったので感動で涙が出そうになりました。
・メーデー記念日で運動会見学
見学中に鬼の形相で走ってきたマダムに腕を鷲掴みにされゴールまで連れて行かれました。その競技は「借り物競争」。
どうやらそのカードには「外国人男性」と書いてあったようです。結果は同組8人中の3位でした。
他にも様々な競技や演目があって、他の外国人も飛び入り参加していました。
・平壌冷麺 老舗の玉流館
韓国とはまた違う風味。冷麺に関する「豆知識」をガイドさんから複数教えて頂きました。
・平壌市内散歩、当日は遊園地2箇所見学、地下鉄乗車、デパートで買い物
・夕食はアヒルの焼肉。牛や豚、鶏とは異なるジューシーさに箸が進みます。
「痩せの大食い」の私のためにフロアリーダーの女性スタッフが肉のおかわりを3皿も追加してくれました。

四日目
・板門店見学
JSガイドブックにも紹介されている方に出会い記念写真
板門店軍人リーダーの握力はとても強かったです
もうお一方、駐留軍人さんとも短い時間でしたがお互い国や歴史に配慮し
尊敬し合う中での対話ができました。「ゆるキャラ」のような優しい笑顔が印象的でした。
・宮廷おもてなし料理の飯床器とサムゲタン
昼食のこのお店では別ルートで回っている日本人お二方と同じフロアとなりました(いずれも男性1名ずつ)
お話できた時間はわずかでしたが、私も含めて3人とも多くの国を歴訪しており、敬意と熱意と興味と少しの不安も持って
訪朝を決断し、現状は大きな満足を得て、日本と朝鮮、互いの立場に配慮しながらそれぞれの旅を続けることを確認し合いました。
それはまた国民レベルの外交を日本人サイドとして友好的に進めることを確認し合った瞬間でもありました。
・世界遺産巡りと平壌市内散歩2回目
鮮やかな歴史的建造物と美しい自然と澄んだ空気。
建物も人も仮に「外国人向けに綺麗な場所だけ見せている」としても
木々や花、そして青い空は嘘をつきません。環境への取り組みも高いことも感じます。
これまでアジアを中心に多く国を回ってきましたが、そのどこと比較しても平壌の美しさは随一です。
ともすれば日本で見ている風景よりも感嘆する、そんな場面に何度も出会います。
・夕食は平壌料理三昧
旅行中にテドンガンビールにすっかりはまってしまい、この時も美味しい料理と共にジョッキ3杯飲みました

五日目と帰国後
・飛行機の時間が早いので別れを惜しむ時間短いですが、再会を約束。
平壌で高麗航空に乗り込むところからおよそ12時間後には羽田にいます
そして帰国後、TVもネット記事も朝鮮に対して批判的なニュースばかり。平壌に多くの友人が出来たあとでは
ちょっと悲しくなります・・。
友好的にかつ円滑に旅行出来る日は、まだまだ遠いようですがいつか壁が無くなることを願っています。

平壌で出会った人々
一般人である平壌市内の人民と出会ったとき、こちらが緊張しているとそれは伝わってしまいます。なので、ここは率先して笑顔で手を振り、多少おどけてみたりすると、言葉は全然通じなくてもカタコトの英語・中国語あるいは韓国語、そして日本語などで返してくれたりするようになります。歴史上の理由もありますが平壌や周辺で人民に着目するとどこか日本人に近いことを感じます。人の往来、車のスピード、電車やバスの乗り方まで他のアジア諸外国とは明らかに違う穏やかな空気感。ここでは「外国人に見せるところだけ美化」という考え方は、人に対しても街並みに対してもナンセンス。日本で見るあの映像の奥には日本に負けず劣らずの高い「道徳」と「秩序」、「おもてなし」が確かにありました。
また通勤や買い物、遊園地やスポーツを楽しむ姿は日本の光景と差はありません。ちなみに朝鮮中央放送では
「あの」アナウンサーもお見掛けしますが、一方で普通に天気予報もやっています。

朝鮮旅行で学んだこと
最初のうちは多少の緊張感もありますが、個人的に思うことや一般的に日本人が考えていることやイメージをどんどん質問するべきです。これまでの既成概念が大きく変わっていくと同時に日本人が知らない、把握していない歴史や朝鮮半島から見た日本を含めた諸外国との関係を学ぶことができます。平壌市内や郊外を見学;周遊していく中で親近感や友情が芽生えてくるのを感じ、旅の途中または帰国の日を迎える頃には、また此処に戻ってきたいと強く思います。

家族や友人;同僚に平壌旅行を勧めるか?
北朝鮮に行きますと言えばともすれば常識さえ疑われ、行ってきましたと言えばよくご無事で・・と返される。「え?入国できるのですか?」とか。それが一般的な日本人の概念ではないでしょうか。この先も周囲に訪朝の経験を話せば多くの人は興味と疑念を持ちながらも耳を傾けることでしょう。だけど私は声を大にして言いたい。「旅好き」を自負する人へ、次の目的地を探している人へ。決して安いとは言えない旅費も、人生の経験に大きな糧。この冒険はpriceless。

平壌で買ったもの
日本ではお目に掛からない色合いのワイシャツ2枚 (光復地区商業中心)
朝鮮民謡を集めたCD(外国書店)
金日成主席の回顧録日本語訳(外国書店)
地下鉄ガイドブック2種類(凱旋門前の地下鉄駅のグッツの売り子さんから)
朝鮮観光記念スタンプラリー帳(建党記念党の売店)
吊るし型のお守り(大権殿の露店)

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